見てもらうためのハッシュタグ・センス
次はハッシュタグの付け方です。
皆さん、自分なりの工夫やマイルールってありますか?
写真に関連するハッシュタグを付けています。
基本的な「#岡寺」「#厄除け」はいつも付けていて、写真によって一部を変えていく感じです。
花の写真を上げるときは、「#天竺牡丹」や「#シャクナゲ」とか。
最近は、それプラス英単語を。ちょっとでも、海外の方の目にとまればなと思って。「日本の、奈良の、飛鳥のお寺ですよ」ということがわかるハッシュタグにしています。
私は、固定のハッシュタグを毎回付けるようにしています。
「#長谷寺」とか「#奈良長谷寺」、ローマ字で「#hasedera」だったり。日本語と英語とで、だいたい20ぐらい。
それと、「#長谷寺が好き」というハッシュタグも入れてるんです。最近、このハッシュタグを付けて長谷寺の写真を投稿してくれる人が増えてきて、自分の中で楽しんでいます(笑)
あと、いつもより言葉を強調したいときは、キャプション(文章)の中にもハッシュタグを入れますね。
私も、岡寺さんと同じような感じですね。「#室生寺」は固定で。
それと、室生寺の山号は「宀一山(べんいちざん)」というのですが、面白い山号なので、それを付けて「#宀一山」とか。英語だと「#murouji_temple」というハッシュタグで。
境内の新緑が美しい今の時期でしたら、「#青紅葉」って入れたりもしてます。
僕も皆さんと同じような感じですね。
そのときにふさわしい、季節的なハッシュタグをコピペで付けてるぐらい。
ちょっと欲張って、「多く見てもらえるハッシュタグは何かな?」と探しながら。
最近やったら、「#鬼滅の刃」って入れたら、皆さんいっぱい見てくれるかなって (笑)
(爆笑)
さすがに関係なさすぎて、付けられないんですけどね(笑)
コメントに、お寺としてどう対応する?
閲覧者から投稿に対するコメントが来ることもあるかと思います。
そのとき皆さんは、どうリアクションしてますか?
また、これまで印象に残っているコメントがあれば、それもお聞かせください。
うちのお寺、あんまりコメントされないんですよね(苦笑)
「また、この季節が来ましたね」「また行かせていただきます」みたいなコメントが多いです。
コメント対応といっても、何返していいか悩んでしまって。英語のコメントだったら、なおさらで(笑)
だからコメントに対して返信は一律なしで、「♥」だけポンと押して。それが一番かなって。
うちの十一面観音さまの、向かって右にいらっしゃる十二神将なんですけど…。
鳥山明さんの漫画「ドラゴンボール」のキャラクターの元になったんじゃないかっていうぐらい、サイヤ人なんですよね。
(爆笑)
言おうかな言おうかなと思いながら、ずっとやめてたんです。
でも、コロナのせいで、世の中が元気のないこんな時期だし、思い切って面白い文章にしてみようと。
ステイホーム期間中に、こんな記事を投稿したんです。
ある意味、悟りが開けて、遠回しに書いたんです。
そうしたら、「どんな方が書かれた文章でしょう。ほっこりしました」ってコメントが残されていて。
私にとって、このコメントが一番印象的でしたね。あ、こういうことが望まれているのかなって、思いました。
あと、これは私が個人的に思ってやってるだけですけど、最近なるべくコメントを返すようにしているんです。
最初は、「室生寺から返信来た!」と驚かれるかもしれないですけど(笑)
お寺だけじゃなく、僧侶も身近に感じていただく方が、さらに前に進みやすいのかなって。
皆さんに室生寺のことをもっと好きになってほしいから、私も「手が空いてればコメントしますよ」ってスタンスでやってます。
長谷寺さんはいかがですか?
ありがたいことに、長谷寺には本当にたくさんのコメントをいただいています。
中でも印象に残っているのは、「おじいちゃんが好きなお寺です」とか「お母さんが好きなお寺です」とか、「家族が大好きだったお寺で、私も好きなんです」というコメントが、けっこうあるんですよ。
その家の人たちが、長いスパンでずっと長谷寺を好いてくれている。
コメントって、そういう繋がりを垣間見られる瞬間でもあるんですよね。
「本当にありがたいな」という気持ちでいっぱいになりますし、そんなコメントをいただくと、これから先もインスタを続けていかなくちゃいけないなって思います。
岡寺さんは、いかがですか?
最近で一番コメントをいただいたのは、鍾馗(しょうき)さんの悪疫悉除(あくえきしつじょ)の写真ですね。
うちで昔から伝わっているお札です。
新型コロナウィルスで日本中が不安になっていた今年の3月26日に投稿しました。
「新型コロナウイルスの感染拡大を受けて無料で授与させていただいています。ご希望があれば」と、インスタに載せたんです。
すると、そこにたくさんお礼のコメントをいただいて。
「届きました。すぐ送っていただきありがとうございます」とか、「心の支えになります」「心強いです」というようなことを書いてくださった方もおられ、やって良かったなとすごく思いました。
この取り組みに、編集部も心を打たれました。
コメントへの対応ですが、私はできるだけ表に出ないようにしています。
写真主体のインスタは、ほかのSNSに比べて炎上しにくいので、お寺としては運用しやすいんですよね。
これまで自分を出さんようにしてきたのは、SNSの怖さも感じていたからなんです。
問い合わせじゃない限り返信しませんし、文章も基本的に案内調。
投稿者の顔が見えないように心がけていたんですが…。
「ですが…」?
今ちょっと揺れてます…。
というのも、最近、室生寺さんのフォロワー数の追い上げがすごくて(笑)
自分が書いたコメントに対してお寺から返信が来たら、やっぱり嬉しいですよね…。その気持ち、わかるなあと。
うちは岡寺さんを目指してます!(笑)
(笑)