
※掲載している写真は、許可のもと撮影を行っています。
修理後初公開!貞享本當麻曼荼羅は必見
葛城市に建つ當麻寺(たいまでら)の本尊「綴織當麻曼荼羅(つづれおりたいままんだら)」(国宝)を織りあげたとされる中将姫(ちゅうじょうひめ)と當麻曼荼羅に関する特別展「中将姫と當麻曼荼羅―祈りが紡ぐ物語―」が、奈良国立博物館の西新館で開催中です。

中将姫は、奈良時代の貴族の娘で、継母にうとまれ命を狙われるも周りに助けられ、のちに當麻寺に出家した尼僧です。生きながらにして極楽浄土を拝みたいと願い、蓮糸によって一晩で曼荼羅を織りあげたという伝承が残ります。

本展では、綴織當麻曼荼羅を最も精密で色鮮やかに写した江戸時代の「貞享本(じょうきょうぼん)當麻曼荼羅」(重文)を、令和2年(2020)度の修理後初めて公開。
この貞享本を軸に、當麻曼荼羅とともに信仰を集めた中将姫にかかわる宝物や絵巻などが約80件展示されています。

中将姫に思いを馳せながら、ゆかりの展示品を観に行ってみては。
同時開催!「はっけん!ほとけさまのかたち」展

東新館では、わくわくびじゅつギャラリー「はっけん!ほとけさまのかたち」が開催中です。
こちらは、仏像や仏画などに表されたほとけさまの“かたち”に着目した展覧会で、子どもから大人まで楽しめる展示内容になっています。
如来や菩薩など仏像をカテゴリーに分けてそれぞれの特徴を紹介するほか、仏像のレプリカに触れることができ、仏教美術を楽しく学ぶことができます。
夏休みのお子さんの自由研究にもピッタリです!

■会期:令和4年7月16日(土)~8月28日(日)
■会場:奈良国立博物館
■公式URL
奈良国立博物館

2022年7月21日公開
取材協力/奈良国立博物館
取材・撮影/編集部