
奈良を代表する名園、依水園(いすいえん)。
こちらの紅葉の見頃は、例年11月中旬から下旬。
一幅の絵画のような日本庭園が、紅葉でいっそう美しく彩られます。

依水園は国の名勝。
東大寺と興福寺の間に位置し、総面積3,400坪もの広大な敷地を有します。

庭園入口に入ると、すぐ右手に「前園」が広がっています。

依水園には、「前園」「後園」といって、時代の異なる2つの池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)があり、この「前園」は江戸時代前期に造られた日本庭園です。
周りから隔絶され、「静寂の別世界」といった深い趣があります。
続きまして、「後園」へ。
茶室の露地を通り、細い石畳を抜けると、一気に視界が開けます。

「後園」の紅葉景色は、まるで一幅の絵画のよう。
池に写りこむ東大寺南大門や若草山、はるかに広がる奈良の空。
築山を囲むようにして、赤く燃えるモミジやドウダンツツジ。
その美しさに、ため息がこぼれます。



前園と後園、それぞれの庭園美に心動かされる依水園。
ここに来ると、ほかでは味わえない贅沢な紅葉鑑賞ができますよ。
2021年11月7日公開
依水園(いすいえん)
住所 奈良市水門町74
電話 0742-25-0781
開園時間 9:30~16:30(入園は16:00まで)
入園料 1,200円(寧楽美術館の入館料含む)
休園日 火曜、水曜(当面の間臨時休園、※11月10日、17日、12月1日は開園)
※火曜・水曜とも祝日の場合は翌平日に休園
公式HP https://isuien.or.jp/
※2021年11月現在の情報です。
取材協力/公益財団法人名勝依水園・寧楽美術館
取材・撮影/編集部