

奈良の歴史あるお寺を訪ね、季節ごとに名花を活写する「お寺で写花」。
今回は、夏編です!
6月から8月にかけて編集部が撮り下ろした、とっておきの花写真をどうぞ。
紫陽花
【開花時期】6月中旬~6月下旬
撮影/2020年6月中旬
広大な境内に10種類・約3000株のアジサイが植えられています。おすすめは、本堂左手の石段や「嵐の坂」、五重塔の周辺。水色・青・青紫・赤紫・白など、さまざまな彩りにあふれた花が咲きこぼれます。

紫陽花と秋桜
【開花時期】5月下旬~6月下旬
撮影/2020年6月中旬
「コスモス寺」として有名な般若寺には、夏に咲く初夏コスモス8種類約3万本、アジサイ10種類約200株が植えられており、6月中旬から下旬にかけて、コスモスとアジサイのコラボレーションを楽しめます。

蓮
【開花時期】6月中旬~8月中旬
撮影/2020年7月上旬
鐘楼の周囲や、大講堂と食堂(じきどう)の間に約200鉢のハスが置かれています。鐘楼から南を望むと、国宝・東塔。「凍れる音楽」とも讃えられる名塔をことほぐかのように、ハスが美麗な花を咲かせます。

蓮
【開花時期】6月中旬~8月中旬
撮影/2020年7月上旬
鑑真和上が唐から来日した際、3種の蓮根(レンコン)を持ってきたことから、唐招提寺では創建以来、ハスを大切に栽培してきました。現在、境内を彩るのは、その3種の子孫を含む約50種。金堂前などに置かれた鉢植え130鉢のほか、蓮池などで美しい花を咲かせます。

蓮
【開花時期】6月下旬~8月中旬
撮影/2020年7月中旬
喜光寺では平成7年(1995)から境内でハスを栽培してきました。現在、大賀蓮、漢蓮(白玉蓮)など約80種250鉢ものハスが本堂の周囲に並べられ、その光景は華やかにして荘厳。参拝に訪れた人々の目を楽しませています。

蓮
【開花時期】7月下旬~8月中旬
撮影/2020年7月下旬
風情漂うならまちの古刹・十輪院。こちらのハスは、境内に置かれた鉢植え15鉢程度と、庭園の池に自生するハス、あわせて約300本。なかでも珍しいのが「千弁蓮(せんべんれん)」という品種。花弁の枚数が2000枚から3500枚もあるといわれます。
2020年7月10日公開
協力/長谷寺、般若寺、薬師寺、唐招提寺、喜光寺、十輪院
撮影・文/編集部