室生寺(むろうじ)は、「女人高野(にょにんこうや)」の名でも親しまれる古刹。
こちらの紅葉の見頃は、例年11月中旬から12月上旬。
カエデやイチョウが紅葉し、境内のいたるところで山岳寺院らしい、心にしみる秋景と出会えます。
室生寺があるのは奈良県北東部、三重県との境。
雨多く実り豊かな深山幽谷の地・室生に建っています。
では、境内へと参りましょう。
朱塗りの欄干が雅やかな「太鼓橋」を渡ります。
入山受付を経て、参道を進むと、正面に仁王門が現れます。
門の左右を守るのは、赤と青の金剛力士像。
2体の間から、門の向こうの紅葉がちらりと見え、期待に胸がふくらみます。
仁王門をくぐると、左手にバン字池があり、鎧坂(よろいざか)が見えてきます。
ですが、その前に振り返って、仁王門を見ておきましょう。
では、鎧坂へ。
鎧坂といえば、室生寺を代表する景観の一つ。ご存じの方も多いことでしょう。
鎧坂は自然石を積んだ石段で、鎧の付属具の草摺(くさずり)に見えることからそう呼ばれます。
金堂を経て、さらに石段を登ると、やや広い平地に出ます。
静寂に包まれ、本堂がひっそりとたたずんでいます。
秋の終わりから、冬の始まりへ。
山岳寺院である室生寺の気温は、ぐっと下がります。
吐く息も白くなる中、ひたむきに紅葉する姿は気高く、美しく。
心にしみる深山幽谷の錦秋、ぜひ体感してください。
2021年11月13日公開
室生寺の情報
※2021年11月現在の情報です。
取材協力/室生寺
取材・撮影/編集部
【紅葉名所 】